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ザ・レイドの10000lyfhのレビュー・感想・評価

ザ・レイド(2011年製作の映画)
3.0
インドネシア、犯罪組織の要塞ビル内で、その殲滅を企図する警察部隊と、抗戦する犯罪組織との死闘。大筋は、ラスボスが 15階に陣取る中、6階らへんを攻防ラインとして繰り広げられるシーソーゲームで、双方の諸々の立場の人物たちの一枚岩ではない思惑が、ストーリー細部を肉づける。プロット上、必然とは思えないが、唐突に味方を殺すシーンが双方にあり、その意外性が観客のテンションを保つ。死角が多く、敵がどこに潜んでいるか不明で緊張感あるが、出現すれば 1人ずつ向かってくるのはゾンビ映画のようなドタバタみ。マーシャルアーツのコレオグラフィは、そのファンを納得させるクォリティなのだろう。以上がバランスよく組み合わされ、作りこまれた佳作。なぜやつらは銃を持っていないのか、なぜ組織の防衛より個人の戦いを優先するのか、などつっこみどころは多いが、リアリティより世界観優先てとこか。ハードテクノ調の劇伴はナイスチョイス、控えめで好感。エンドクレディットのウェッサイヒップホップもいい
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