言わずと知れたジョージ・A・ロメロ初の長編作にして、ゾンビ映画の金字塔的作品。
60年代の作品なので、さすがに物足りなさも多々ありますが、今となっては定番となった様々なゾンビルールがいろいろと詰まっているので、観ておいて損はないと思います。
ストーリーの方は、墓参りに来たジョニー&バーバラ兄妹が突然ゾンビに襲われて(ここでジョニーは退場)、逃げ込んだ民家で他の生存者たちと合流、ゾンビたちとの攻防が描かれています。
見どころは何といっても全然一枚岩じゃない生存者チーム。思いやりも感謝もない人間たち。みんな自分のことばっかです。笑
生存者1号のベンはリーダーシップをはき違えた暴君。とんだパワハラ野郎だし、ヒロインのバーバラは本当に使えない。全然動かない。もうゾンビより遅い。
ベンもイライラしてまさかのグーパン。笑
そして生存者2号ハリーは、自己中モラハラクソハ○親父。ずーっとベンと揉めてる。
そんなチームだから何もうまくいかない。
墓参りでの意味ありげなラジオからの伏線回収や、大量のゾンビが家に乗り込んで来た時の絶望感、そしてロメロらしい皮肉なラスト。
(個人的には絶望からの、自ら引き金を引くのかと思っていましたが)
そして、ゾンビ化したハリーの娘が一番怖っ。