【死人が歩く時、殺し合いをやめなければ人間は滅ぶ】
モダンゾンビのパイオニア、ジョージAロメロのデビュー作にて、"生きた屍"ゾンビの典型が確立された伝説的衝撃作。
ロメロゾンビ三部作はゾンビが闊歩する終末が特に大好きだ。
今作やロメロゾンビ映画の最大の凄みは、モンスターパニックな面白さとかではなく、
突然凶暴化した隣人が訳も分からず襲って来るという恐怖の中で生まれる、エゴのぶつかり合いとパニックの連鎖。
様々な社会問題すらも内包した、人間の恐ろしさをまじまじと描ききっているところにある。
逃げる時にしろ、ガソリンを給油する時にしろ、
行動する時は焦らず慌てず落ち着いて作業しろ。
一人で勝手にやるんじゃない。
周りをよく見てよく考えろ。
この『ナイトオブザリビングデッド』を観るとそんなことを思わされます。
しょっぱなから登場したゾンビ第一号。
バーバラを追いかける場面で走ってなくないか?
あの躍動感は絶対に走っているし、バーバラは全力疾走で逃げているのにも関わらずすぐに追いついているから、あれは走ってなきゃ絶対におかしい。
ロメロファンにこれ言うと怒られそうだけど。
しかし、これは悪い意味で言ってるのではなく、明らかに知性を感じさせる個体が一番初めに登場したことで"ゾンビには意識が宿っている"ことが証明されている。
モノクロなゾンビの外見は生者とさほど変わらない。
何かを失っただけなのだ。
4Kリマスター版ようやく鑑賞することができました!
画質がとても綺麗で新鮮だった!
次はドライブインシアターで見たいです!