爆裂BOX

グリズリー・パークの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

グリズリー・パーク(2008年製作の映画)
3.5
軽犯罪を犯した若者達8人が森林公「グリズリーパーク」に集められ、公園内の清掃活動を行う更生プログラムが始まる。だが、森の中には冬眠前の巨大熊グリズリーが出没し…というストーリー。
「24」のアーロン役で知られるグレン・モーシャワー主演の、森林公園を訪れた若者達がグリズリーに襲われるアニマル・パニック映画です。
上記の「更生プログラムで森林公園を訪れた若者達がグリズリーに襲われる」という以外にも、脱獄して森林警備員を殺して成り済ました連続レイプ殺人犯や、狼も登場したりと盛り込みまくってます。
ただ、主役である熊さんは出番少ないし、本格的に襲ってくるのも終盤10分くらいで、それまでの前半は若者達が森の中をダベりながら歩く様子が描かれます。グレン・モーシャワー演じる彼らを指導する鬼教官やのキャラが濃くて、悪ガキたちとのやり取りや、自分が過去に犯した犯罪を語る流れとかは割と面白くてあんまり飽きませんでしたね。まあ、流石にクマさんが本格的に暴れる前あたりはちょっと飽きたけど(笑)女性陣は結構美人でスタイルいいですが、エロい恰好する割には下着姿のみで直接的なエロ描写はなかったですね。スカンクを猫と間違える天然な巨乳ビビがやたらボブ隊員に親密に話しかけたりして面白かったな。全員結構クズなので共感や感情移入は出来ませんが。
連続殺人犯は、オープニングから登場して森林警備員二人ほど殺しますが、こいつも警備員の格好してそのまま車でさっさと逃げりゃいいのに、律儀に悪ガキたちの送迎して、荷物をキャビンまで運んだりします。その後、イラついて無線壊して「こんなところうんざりだ!」と出て行こうとしますが、いや、一人で行動する時間いっぱいあったんだからもっと早く出て行けよと思っちゃいました。もっと物語引っ掻き回すかと思ったら、クマさんと遭遇してアッサリ殺されて物語と絡む事なく退場しちゃいますし。
狼も一匹だけしか登場せず、悪ガキの一部を襲いますが、明確に襲われる描写はなくて動物が去った後に死体の一部が残されてるという描写のみです。クマさんに殺人犯や同じく悪ガキの一部が襲われるシーンも同じ感じですね。
登場するクマさんは本物使っていて、かなりデカいです。終盤で納屋襲う時に一枚づつ丁寧に剥がしていく所可愛かった(笑)流石に直接的に役者と絡むシーンはなくて、人が襲われる所ではクマの着ぐるみ着た人が演じてますね。
終盤10分に漸く悪ガキたちの前にクマさんが現れて襲いかかりますが、爪の一振りで頭の上半分吹っ飛ばされたり、下半身食われて内臓デロリンしたり襲われてる男の腕引っ張ったら腕が千切れて残ったり、爪の一振りでオッパイ千切られたりとそれまでのヌルイ描写が嘘の様にグロ描写盛沢山になっていて、散々バカな悪ガキたちのくだらないやり取りにイラつかされた人達の留飲下げるシーンばかりで盛り上がります。
「ビビの巨乳はシリコンか否か」というバカガキの話題が思わぬ形で活かされるオチには笑っちゃいましたし、冒頭の殺人犯脱走のニュースや悪ガキの一人が持ち込んだクマの着ぐるみが最後にこういう形で活かされるとは!とちょっとだけ感心しました(笑)ラストのどんでん返しも薄々予想付いたけど「だから反省したかどうかあんなに聞いてたのね…」と納得しました。
序盤とエンドロールで「森のくまさん」の原曲版が流れますが、物騒な歌詞で笑った(笑)日本版は意訳と言っていいぐらいにマイルドになってたんですね。
ラスト10分くらいまでは退屈に感じる人多いと思いますが、最後のくまさん大暴れとどんでん返しは中々楽しくて、B級アニパニ好きなら楽しめるのではないでしょうか。