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闇のバイブル 聖少女の詩のvanのネタバレレビュー・内容・結末

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

光と闇、幻想と怪奇、天使と悪魔!
光属性80% : 闇属性20%の映画!

初めから終わりまで、この配分が崩れないバランス感覚が良かったです!

主人公の内面やキャラクター性も、天使と悪魔の配分が徹底されてます!

光がこぼれるかの様な、ハレーション気味の映像。
少女の純潔を象徴する、白と翠の配色。
そこに奇矯的な怪奇のエッセンスが一滴垂れて、興奮必至の一作でした!

出てくる女性達がこれまた綺麗!
そして何よりヒロイン役の可憐さよ!
幼い頃に観てたら、癖まっしぐらの存在感です!

話はよくわからないのです。
だけど、それでいいんです。
断片的なイメージや象徴的なモチーフが折り重なって、自分だけの解釈を紡ぐのが大変楽しい映画でした!

現実か幻想なのか、はたまた天国なのか。
段々と見当識を崩されながら展開する、ラストのイメージは大満足!

エミール・クストリッツァの「アンダーグラウンド」を想起して、楽しめました!

幻想と怪奇の狭間に生きる少女、それを成立させる世界観を、しっかり愛でる事ができる映画です!
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