Riy

若者のすべてのRiyのレビュー・感想・評価

若者のすべて(1960年製作の映画)
5.0
3時間の長尺など、何ということも無い、ドラマの傑作、ヴィスコンティの見事な作品です。
画面の切り替え毎に登場人物たちの存在感が深まっていき、物語の展開にどんどん嵌まってしまいます。母と五人の息子たち、何処にでも一族に、出来そこ無い人間の問題はあり、敗戦後の日本と同様な暗い世情とも相まって、徐々に不吉さが漂う。その緊張感も堪らない。ニーノ・ロータの音楽も情緒あり。ヴィスコンティの初期作品、堂々とした正に真骨頂の名作でした。
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