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愛しのエレーヌ/ルルーとペリシエの事件簿のsonozyのレビュー・感想・評価

3.5
パトリス・ルコント監督・ミシェル・ブラン主演のコメディシリーズは日本で「お騒がせシリーズ(三部作)」と呼ばれたようです。
1980年『恋の邪魔者』、1982年『夢見るシングルズ』、そして1983年の本作。

刑事コンビのルルー(ミシェル・ブラン)とペリシエ(ジャック・ヴィルレ)は、小切手帳盗難事件の捜査で、ギャラリーオーナーの未亡人エレーヌ(ジェーン・バーキン)の屋敷を訪れる。
彼女は事件と無関係と分かったが、ルルーはエレーヌにひと目惚れ。その日から、仕事そっちのけで、何かと口実をつけて警察に呼び出したり、尾行したり・・・

刑事なのにストーカー!あまりのしつこさ&図々しさ&言動の酷さに、笑えなくなってくるレベルですが(笑;)、エレーヌもうんざりしつつ相手しちゃうし。
スレンダーなジェーン・バーキンと、ハゲしくへばりつくミシェル・ブランの組み合わせが絶妙です。
実はエレーヌがある罪を犯していることが判明しますが、そこからの展開も意外というか何と言うか。笑

原題『Circulez y a rien à voir!』は、事故や事件があった場所で警察が群衆に対してよく使うフレーズ「見るべきものは何もない、さっさと立ち去りなさい!」の意味みたいです。このセリフを使うような刑事らしいシーンはゼロですが。笑
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