「ブラックハッカー」のナチョ・ヴィガロンド監督長編デビュー作。意外と面白い。
クローネンバーグがリメイクする話があった気がするがどうなったのかな。
主人公エクトルが謎の男に襲われて逃げたが1時間前の世界に迷い込んだ、さあどうする？という話。
シリアスかと思いきや意外とすっとぼけたSFコメディ寄り。エクトルがわりとマヌケおじさんなんだよね。
包帯ぐるぐる男のビジュアルは殺人鬼ホラーっぽい。
自分と１時間ズレた自分、わかってるようでわかってないおじさん、理論で考えてもしょうがないから行動しちゃお！って動き出す。これって実は自然な行動かもしれない(笑
エクトルのタイムトラベル珍奮闘ドラマで、小笑いだけで終わってもまあいいかなと思っていると、きれいに纏まっていくので意外と面白い。
タイムトラベルおきまりの、過去を変えたら未来は変わるをきっちり取り入れ、それでもなんとかしようと奮闘するおじさん、わけのわからないまま迷走して本人もびっくりな展開、観てる側はそうなるの？とニヤニヤ。
展開読めたとしてもまあ面白いからいいじゃん。
理詰めで考えると辻褄合わなそうな箇所もあるが、そこは触れずに勢いで行っちゃうのもいいじゃん。
こんなトラブルを経て一回り成長して心身強くなったおじさんの物語。
