彦次郎

バスケット・ケース3の彦次郎のレビュー・感想・評価

バスケット・ケース3(1992年製作の映画)
3.3
顔から手が生えた異形の兄と前作で発狂した弟を中心としたフリークスホラー第3作目。調べていませんけど多分完結編。というより前作(更に言えば1作目で)で既に話としては完結しているような気もしますがそこから続編を捻りだしたのは監督が訴えたいテーマのためか諸事情のためか…。
肉のぶつかりあいのような愛の営みにより兄ベリアルがお子様を授かる妻イブが難産のためルース婆さんたちフリークス一行はバスでハルおじさんの家に向かうという話です。前作同様フリークスたちが『スターウォーズ』の酒場に出てくるエイリアンのような感じになってますがリトル・ハルの開発したロボベリアルまで至るともはやギャグの域に達したような気もします。まあ親子愛というところでは感動すべきところでしょう。
弟ドウェインが前作の悲劇の後遺症とはいえ情緒不安定が極まりフリークスたちより拘束されているのは風刺性がありました。
昨今の映画業界ではポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)が取り入れられていますがその先駆けともいえましょう。ディズニーあたりはポリコレを重視されているようなので本作をリメイクするのはいがかでしょうか(多分無理そうだけど)。
彦次郎

彦次郎