Chico

ルーム・サービスのChicoのレビュー・感想・評価

ルーム・サービス(1938年製作の映画)
3.5
チャップリン、バスター・キートンなどのスターコメディアンと同時代に活躍したアメリカのコメディアングループ、マルクスブラザーズ主演。同名のヒット舞台劇を映画化したコメディ作品。

以前ウディ・アレンの本で、彼がマルクスブラザーズから多大な影響を受けたと知って何本か鑑賞したことはあったけど代表作である本作は未見だったので鑑賞しました。

20年代後半、映画がちょうどサイレントからトーキーへ移行した時代に頭角を現し、その波に乗るようにブレイクした彼らのコメディは、サイレントの特徴を残した身体性のある表現や、軽快な音楽と共に繰り広げられるナンセンスギャグ、そしてキャラの固定化が特徴的で(例えばグルーチョは口髭をはやして腰を落として前屈み歩く、など)、今のお笑いに通づるものがある。ウディ・アレンの初期作品なんかまさに。

本作はあまり琴線に触れず、劇中グルーチョ🥸が唐突にへなへなしたり跳んだりする変な動きには笑ったけど、面白かったのはそこくらいかもしれない。
パイオニアのパフォーマンスを見れたのは有意義でしたが、後はボケツッコミなどコメディを成立させているものはなんなのか、とか分析モードに入って観ていました🤔
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