浅野公喜

未来世界の浅野公喜のレビュー・感想・評価

未来世界(1976年製作の映画)
3.6
「ウエストワールド」の続編。主演はこの頃からB級映画寄りの作品出演が目立つようになったピーター・フォンダで、前作に引き続きユル・ブリンナーも出演、そしてヒロインはグウィネス・パルトローの母、ブライス・ダナー。前作と比べてかなり知名度が低い作品みたいですが、個人的にはこちらの方が面白かったです。

ユル・ブリンナーがチョイ役でしかなかったり、テンポこそ少しゆったりしていますが、中世の世界や宇宙、人間チェス等前作同様あるいはそれ以上に様々な世界がテーマパークでは用意され、技師と古くなったロボットとの絆を描いたり、70年代の作品にして「インセプション」の如く夢の中を覗いたりクローンとの戦いも有ったりとバラエティに富んだ内容。

また、意外とマトモな日本語を喋る日本人キャラに加え少し変な着物のサムライが襲って来たり、一瞬だけイーストワールドも建設予定なのか芸者ロボも映る胡散臭さ、一瞬バッドエンドかと思いきや・・な最後の痛快な終わり方も魅力で、今だから再評価したい作品かもしれません。
浅野公喜

浅野公喜