キャプラ監督作を思い起こさせる（演説好き）戦争コメディ。


主人公は意図せず嘘をつき続けることになる。
時代は戦時下。持病で除隊させられていたが、英雄だった祖父と父をもつ主人公は、家族や恋人には言えずにいた。
主人公はあるバーで、ガダルカナル戦後に金欠で１杯のビールを分け合う６人の兵士にビールを奢る。
感激した６人は彼のために一役買うことに、、、それがお節介とも知らず。


こういう巻き込まれ系にぴったりの風貌のエディブラッケンが主人公にハマっている🤣。


観終わるとテーマ的にはやはり兵士達を労う意味もあったのだろうなと感じた。

群衆の捉え方はキャプラ監督のよう。
また演説に力を入れているので、テンポはそこで少し落ちる。


それでもなかなか楽しかった！

さんざん戯画化される大衆の盲目。それを終盤の感動的なスピーチにいたるまで徹底するも、同時に恋愛に例えることで肯定してみせるアクロバティックな処理があざやか。歩くヒロインを追った移動撮影が多めなのは、例外的に人間的な葛藤を抱えた彼女の物語が、狂乱と喧騒の中では展開できず、いちいち町の中心から遠ざけなければならないからか。そんな彼女のいる側へ、「恋」をしてる町民たちがずんずんと行進してくる反転はなかなか気が利いていた。閃きをもたらすことに説得力しか感じさせない曙光の照明も見事。

誕生日には大好きなスタージェスを観る。
学生時代最も影響を受けた監督の1人なので、いつかスタージェスについて修士論文くらいのものを書きたいなー。

てか今日1日で卒論に匹敵する文量の文字起こしして、記事作り頼まれたの狂ってるなやっぱ。24歳の誕生日はパソコンのキーボード打ちすぎて腱鞘炎になりました。ビジネスノワールだ…！