Ryan

アニマル・ファクトリーのRyanのレビュー・感想・評価

アニマル・ファクトリー(2000年製作の映画)
3.4
淡いショーシャンクの空



ストーリー
裕福な育ちのロンは、大麻所持の罪で刑務所に送られる。差別、暴力が日常的な刑務所内で、ロンはリーダー格の囚人アールとの友情を育む。ロンは刑務所からの脱走を試みるが…。


主演 ウィレム・デフォー
監督 スティーヴ・ブシェミ



今まで観た刑務所映画の中で最も怖くない。
1番弱そうな白人グループがまさかの最強設定もどこか違和感。
ブシェミ監督作品だからこそ、もっとダークなものを期待してしまっていた。

全体的には友情ものとしては面白い。
しかし、刑務所ものとなると少し違ってくるのかな。
終始ダルそうなエドワードファーロング演じるロンの無能ぶりにアール(刑務所のボス)はどこを気に入ったのだろう?
その謎が解けるのかと思いきや何もなく終わった。
刑務所ものにしては雰囲気は暗いが内容としては綺麗すぎるくらい。ショーシャンクの空のダーク版が見たかった。
そのためエドワードファーロングの美しさをもっと全面に押し出しつつそこを狙う凶悪犯vsの構図だったらもっと怖い気持ちになれただろう。

ウィレムデフォーの怪演はまさしく最高。
彼はなんでも出来る。
そして、1番インパクトを放ち全てのシーンを持っていくジャン役にまさかのミッキーローク!終わるまで全然気づかなかった。それくらい短時間で違和感のない凄い演技をしている。
全体的にもっと描かないといけない部分や必要のないカットなどが多数見受けられた印象。それこそボスのアールも他の囚人同様ロンの…を欲しがったりしないと行動の説明が出来ない。
スティーヴブシェミ監督作品が見れて良かった。

この映画の優勝は間違いなくミッキーロークだろう。
Ryan

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