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オドレイ・トトゥ in ハッピーエンドのqpのレビュー・感想・評価

4.0
 大女優になることを夢見て、フランスの片田舎からNYにほとんど裸一貫でやってきたヴァル。偶然住み着いたのが、昔ヒット作を出したが現在スランプ中の脚本家のジャック。

 ヴァルは清掃や料理のバイトを精力的に探し、道端や店で出会った人々と仲良くやっていき、成功する強い女性の印象を受けます。

 脚本家のジャックはメリットもないのに寄付をする優しい男性であり、最初は疎ましく感じていたヴァルのたくましさにひかれ、彼女を題材とした脚本を執筆していきます。

 題名にもあるようにハッピーエンドで落とし所もわかりやすいですが、役者や脚本家で成功するための道筋を描くことに重点を置いていることに好感が持てます。

 二人共の下積みの部分を描くだけでなく、ヴァルもジャック才能はあるけど、夢やロマンスを持ちすぎて社会のニーズを満たすことができず、成功できないということを描いています。

 夢を持ってほしい子どもというよりも、就活中であったり、就職したての人々に観てほしい作品です。
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