ギズモX

クローズZEROのギズモXのレビュー・感想・評価

クローズZERO(2007年製作の映画)
3.5
三池崇史監督の漫画を原作としたヤンキーバトル映画。
漫画本編から一年前を舞台にしたオリジナルストーリー作品。
ヤクザの跡取りが超のつくヤンキー高である『鈴蘭』の頂点を手にするために、いろんな奴らとバトルして一大抗争にへと発展させていく物語。

主役の小栗旬演じる源治と山田孝之演じる芹沢のキャラクターが良くできており、また、三池監督特有のおっさんくさいギャグが多くあることや、所どころでVシネな雰囲気が滲み出てることによってEX○LEみたいなヤンキー映画特有の青臭さや寒さとかいい意味で抑えられていて、結果的に面白い作品になっていると個人的には思う。
人間ボーリングとかチキンレースとか三池さん以外絶対にやらないでしょ、あれ。

劇中にでてくる不良共はみんな昭和臭溢れる痛い連中だったり、
『世紀末な男子校なのに一切下ネタ話がでてこない』
などツッコミどころは無茶苦茶あるけれど、
ただそんな古臭い奴等による、昔のTVドラマ的な熱さと青臭さと荒々しさこそがこの映画の最大の特徴だ。

その他にも、この映画は場面場面でかかる挿入歌が無茶苦茶イイ。
特に僕が好きなのが、源治と拳が最後の会話をかわすところでかかってくる『the Birthday』の『KAMIRARI TODAY』
哀愁とほろ苦さに満ちた最高に熱くなれる名曲です。

こんな高校生活してみたかったなあ。
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