OSHO

稲妻のOSHOのレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
3.7
1952年、70年以上前の作品。
想像以上にドロドロした展開だった^^;

男1人、女3人の兄妹とその母親(浦辺粂子)の物語。主演はバスガイドをしている末娘の高峰秀子。

まず、4人兄妹の父親が全員違う^^;
2番目の姉の夫が突然死してから物語は動き出す。
すると死亡した夫の愛人と子どもが現れ、一方、死亡保険金を無職の兄と1番上の姉と母親が横取りしようとする。

つまり、高峰秀子以外はみんな危ない人。

その高峰秀子、設定は22歳位。35歳の男と勝手に縁談が進む。その男は金持ちだけど、金で女を買うタイプで、高峰秀子は結婚を嫌がる。

1時間半の映画にいろいろ詰め込んできたな…

それに昼から酒、タバコ、パチンコ、そして、ケンカ。
それで成立していた時代、
私は苦手な時代だな…

1952年の東京のバスガイドの映画。
少しだけだけど、当時の東京の景色が映し出される。
戦後の焼け野原から復興して、1964年の東京オリンピックに向けた高速道路ができる前の東京。
もしかすると東京が一番美しかったときかも。

ドロドロしたまま何も解決することもないけど、ラストではなぜか爽やかに気持ちになった。

ブルーリボン賞受賞作、
キネマ旬報ベストテン2位(1位は黒澤明監督の『生きる』)
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