拳銃貸しますのodyssのレビュー・感想・評価

【主役ふたりの魅力】

アメリカ映画、フランク・タトル監督作品、モノクロ。

殺し屋の青年（アラン・ラッド）。依頼を受けて殺しを実行に移すが、依頼人は彼を裏切って支払った報酬の紙幣番号を「盗まれた金」として警察に通報した。危うく逮捕されそうになった殺し屋は、報復のために依頼人とその背後にいる人間を殺そうともくろむ。

しかし、たまたま彼を追う刑事の恋人（ヴェロニカ・レイク）と関わり合いになり、彼女を盾にして逃避行を・・・

アラン・ラッドといえば映画『シェーン』（1953年）の主役として有名。この『拳銃貸します』は彼の出世作で、この作品で一躍名が知られるようになった。ここではダンディな殺し屋ながら猫好きという設定になっている。

ヒロインのヴェロニカ・レイクも、刑事が婚約者ながら逃避行を続けるうちにラッドに親愛の情を抱くという設定になっており、主役ふたりの魅力が大きな比重を占める作品。

筋書きもさることながら、主役の魅力を楽しみながら見るのに好適の映画だろう。