Jimmy

ある愚か者の悲劇のJimmyのレビュー・感想・評価

ある愚か者の悲劇(1981年製作の映画)
4.5
ベルナルド・ベルトルッチ監督作品
息子を誘拐されて莫大な身代金を要求された男の物語。

チーズ工場の屋上から双眼鏡で遠景を見る男。そこに2台の車が走って来て、赤い車はその男の息子=ジョバンニの車。男の見えるところで、息子が誘拐される。
その男=プリモ(ウーゴ・トニャッティ)は、工場長であった。
妻はバルバラ(アヌーク・エーメ)。
そして、莫大な身代金を要求されるのだが、男は工場も手放し難く息子を想う気持ちとの板挟みにあう。
そんな中で、誘拐は実は息子が仕組んだ偽装誘拐の疑いまで出て来て……という面白い映画だった。

ベルトルッチ監督は、息子を誘拐された夫婦の家の中を映す時に、そんな気配も感じさせない「家の中のゆったりした優雅さ」も描いてみせる。
素晴らしい映像美。

息子ジョバンニの恋人ラウラ役で出演しているローラ・モーランテなる東洋系美人女優が、非常に綺麗。
なおかつ、大胆にトップレスまで披露。眼が釘付け(笑)

最後に息子は戻って来るが、男の独り言「誘拐されて死んだ息子が生きて戻った。この謎解きは、あなたに任せよう」というセリフで終わる。
余韻を残す映画である。
Jimmy

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