"神様はポルノがお嫌いでね。"
"凄腕の殺し屋ランゼッタが敵対組織に単独で乗り込み、裏側に存在する陰謀に立ち向かう"というストーリー
タランティーノが師と仰ぎ、亡くなった翌年にヴェネツィア国際映画祭で回顧上映も行われたイタリアの名匠フェルナンド・ディ・レオ監督のマカロニギャングアクション映画
本作は『皆殺しハンター』『ミラノカリブロ9』に続くシリーズ3作目(4作目は『ザ・シシリアン 復讐の挽歌』)
主演はその後、同監督作品の常連となるハリウッドの怪優ヘンリー・シルヴァ
"ポルノ映画を楽しむマフィア達を小銃擲弾で試写室ごと吹き飛ばす"という最高のオープニングに心を鷲掴みにされた(『イングロリアス・バスターズ』のラストの映画館でのナチス阿鼻叫喚シーンは恐らくこのシーンが元ネタ?)
さらに、カップルが美しいメロディーと共にサッカーを始めたかと思いきや、唐突にノイズミュージックに切り替わって彼女が暴漢に拉致されるシーンがあまりにもシュール過ぎて大爆笑
音楽はマカロニウエスタンでお馴染みのアルゼンチン出身のルイス・バカロフ、本作でも見事なスコアが次々登場
荒唐無稽で大雑把、ダンディズムでナンセンスな"ザ・イタリアンB級映画"といった趣の傑作