浅野公喜

ショーツ 魔法の石大作戦の浅野公喜のレビュー・感想・評価

ショーツ 魔法の石大作戦(2009年製作の映画)
3.7
どんな願いも叶う魔法の石を巡る子供達の騒動を描いた「デスペラード」や「フロム・ダスク・ティル・ドーン」等を作る一方で「スパイキッズ」シリーズも手掛ける二面性が特徴のロバート・ロドリゲス監督によるファンタジーコメディ。

ストーリーは全て繋がっているものの、巻き戻し要素も含む石を手に入れた一人一人に焦点を当てたオムニバス的作風が特徴で言い間違えたせいで頭の両端から受話器が生えたり、空から降ってくる巨大な説明書に二足歩行のワニ、鼻くそモンスターまで登場し襲ってくるモンスターに対し鼻くそをほじって人質変わりにして脅すアイデアが地味に秀逸。夢は努力で叶え、どんなことを願うかが大切だという定番的テーマで締められますが大人含めてだんだんと欲張りになっていく人間のエゴが滑稽で楽しめます。

「プリティ・イン・ピンク」のジョン・クライヤーとジェームズ・スペイダーの出演は子供と観る親狙いのキャスティングかも。
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