YAZ

永遠のガビーのYAZのレビュー・感想・評価

永遠のガビー(1934年製作の映画)
4.8
マックス・オフュルスがイタリア
で撮った初期作観る

「みんなの女性」大ヒットしてる
歌う映画女優ガビーが自殺図る。
手術台で意識朦朧とする彼女が
回想する過去

良かったな~
近付く男を破滅に追い込み離れてゆく男
は平凡だけど幸福な家庭生活を送る。
それがガビーの意図する所ではなく彼女
にすれば迷惑な話も有ったりするけど
彼女も壊れてゆく

誰かの女性になってはいけない「みんな
の女性」ガビーであります

よく動く映画で人も動きカメラも動く。
オフュルス戦後作で見た回る回る舞踏会
や横移動してドア開閉を壁すり抜けての
ワンカットはここで既にやってました

それだけでなくとにかく動くです。
画も感情も動くので歩く走る映画好きな
んですけどここまでやるかというぐらい
凄い事になってました。
そこまで大変な事ではないけど凄い事に
見えるのが凄い映画だな~と

映画は見せ方が総てではないけど勝負だ
と思ってるので過剰に反応したのかもし
れませんけどね

母亡くして厳格な父親に育てられたのが
始まりかもしれない。
ある意味恐い映画でもあってジャケ写の
ガビーの微妙な笑顔すら恐いです
YAZ

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