“エブエブ”で今やアカデミー作品賞監督のダニエルズが、リメイクを企てていたというのも納得の意表を突く傑作ぶり。過去のラジー賞ノミネート作品においても『ショーガール』並みに良い。
“頭空っぽで観られる”ための創意工夫が随所にこれでもかとなされており、バカ映画に見えて実は一貫した“賢さ”に貫かれた映画だ。今まで観てきた“○○計画”シリーズではぶっちぎりベスト。
変な話、ジョン・ウォーターズ辺りが褒めてもおかしくないような型にハマらないキャラクター、ジェンダーの描き方等、目を見張る。当然マイケル・ベイの『バッド・ボーイズ』が念頭にはあると思うが、その後続の作品として、刑事バディものとしてもポール・フェイグ監督『デンジャラス・バディ』に匹敵する。
P. S.
また、『ブルータル・ジャスティス』『デンジャラス・プリズン』等の我らがS・クレイグ・ザラー監督作品の常連俳優(※通称ザラープレイヤー)であるジェニファー・カーペンターの俳優デビュー作でもある。