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北北西に進路を取れの10000lyfhのレビュー・感想・評価

北北西に進路を取れ(1959年製作の映画)
3.5
CIA らしき諜報機関と、国家機密を敵国に売るスパイ組織との諜報戦に、人違いから巻き込まれた広告業界人を主人公とした、4日間のアクション/コメディ/ロマンス/スリラー。エンタメに振り切った方のヒッチコックの集大成的作品で、上記要素がバランスよくブレンドされた、楽しい傑作。小型機に追い回される中西部の草原や、ラシュモア山での追いかけっこを筆頭に、記憶に残る名シーンも多い。裏を返せば、なぜ 1人の人物の抹殺に飛行機?などつっこみどころなのだが、よしとしよう。ヒッチコックお約束の歳の差カップルも、コメディを演じられるグラントが必要だったということで、よしとしよう。エンディングは、ラシュモア山での危機からの救出を描写せずに唐突に寝台車の室内、そして列車がトンネルに入って終る歯切れよさ。OP は、斜めの格子の線画にクレディット載せたのが、ビルの側面に推移してお洒落。バーナードハーマンの劇伴は、管打楽器での盛り上げが巧く、この時代のハリウッドでは断トツにいい
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