アニメーション界の巨匠 フレデリック・バック監督作品
1981年度アカデミー短篇アニメーション賞受賞作
一脚の手作りロッキングチェアが辿る運命を通じて、失われつつあるケベックの伝統的な生活や文化、家族愛、自然への共感、現代文明批判などをユーモラスに描く
宮崎駿と高畑勲に大きな影響を与えた作品とのことで鑑賞しましたが、まあとにかく凄いアニメーションだった
まさに絵本がヌルヌル動いているという感覚で、『かぐや姫の物語』や『となりの山田くん』へとインスパイアされたというのがよくわかるような、独特な温かいタッチの作画がたまらない
圧倒的に美しく芸術性の高いこの鉛筆で描かれたカラフルで味のあるかわいらしい絵が、滑らかに動いているだけでもただただ感動できるのに、テンポ良くシンプルかつテーマ性の強いストーリーがしっかりと胸に沁みてホロりと泣けるともなればもうお手上げ
それぞれの椅子にも、ひとつひとつ命が吹き込まれているのかななんて思いながら、いつも映画鑑賞の際に座っているソファーをそっと撫でてみた
〈 Rotten Tomatoes 🍅-% 🍿-% 〉
〈 IMDb 7.4 / Metascore - / Letterboxd 3.6 〉
