やったカニ

ハイスクール白書 優等生ギャルに気をつけろ!のやったカニのレビュー・感想・評価

3.8
アレクサンダー・ペイン監督作初。
自由奔放な編集やモノローグが印象的で、映画の質感は同じく60年代アメリカ生まれのリンクレイターに似てると思った。

民主主義の基本システムを粗末に扱った男には当然バッドエンディングが待っている。
が振り返ってみると、登場人物(主に生徒会選挙立候補者)全員が好かない。消去法でまともに見えるトレイシーでさえ普通にヤバイことしてる。
ラスト、ジムがニューヨークで人生をやり直すモノローグは、ペインの優しさじゃなくて、ただの楽観主義。それをペインが分かってやってるのが伝わるので救い。
なんか直近の日本政権のあれこれをタイムリーに思い出してイライラしてきたな。映画自体は普通におもろかった。
やったカニ

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