せびたん

ギリシャ・ゾンビのせびたんのレビュー・感想・評価

ギリシャ・ゾンビ(2005年製作の映画)
3.3
2021年最後のお買い物(その1)がこれでした。
タイトルが目に止まり手に取って監督名を確認したらヨルゴス。ギリシャ人映画監督の名前はみんなヨルゴスっていうのか?ゴダールの映画のタイトル(男の子の名前はみんなパトリックというの)みたいやな、なんてことを思いながら購入。そして帰宅後まったく同じ手順で同じことをまた思いながら鑑賞スタート(同じことを2回やったからって、別にボケてるわけじゃないんだからねっ、とツンデレ風の構文で言ってみるせびおじさんだった)。

意外とちゃんとしてました。
テンポがよくて楽しいC級ホラーコメディ。
人体破壊もわりといい感じ。

映画撮り慣れてない感があるのも新鮮でよかったけど、カットワークはちょいうざかったかも。分かったから落ち着けっ、て言いたくなる感じだったですわ。ホラー映画の登場人物に例えると常に問題起こすわりに最後らへんまで生き残ってる人?んでクライマックスの最初らへんで死ぬ人?(←分かりにくい)
この一作でいろいろやり切りたかったのかなあ。

スレた映画ファンの気持ちなんかもよくご存知みたいで、ゾンビ化の感染源の描写はマジでおざなり。正体は分からずじまい。言い訳程度になんか説明してましたけど、でもさ、そのへんてどうせそんなにバリエーションないだろうしそこを知りたくてホラー映画見てるわけじゃないしわりとどうでもいんだよね、という私の気持ちにぴったりの長さでした。

そういう配慮はいろんなところにあって、例えば頭部はぐちゃぐちゃに潰れます。ネクロストームの影響が強いとお見受けするレベル。これは嬉しいかったです。楽しいです!豆腐みたいに簡単にぐちゃります。
頭部じゃなくて豆腐かよっ、みたいな。
あ、これは日本語ラップ的に言うと韻を踏んだ感じで言ってみました。ただのダジャレじゃん!なんて言うと日本のラップをディスることになるので気をつけて下さい。笑

人間ドラマもほぼ完全に割愛されてます。仲間が死んでも誰ひとりそれっぽい反応をしませんし。そこの描写には興味がなかったのかもしれません。

西洋哲学発祥の地っぽいギリシャの映画の内容がこれっていうのはある意味衝撃ですわ🤣
ちなみに制作年はギリシャ危機の数年前。毎年正月にはコメディ見るんだけど、今年はとりあえずこれでいいかって思えました。本作では花言葉もキリスト教美術の辞典も出番なし。
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