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ソロモン・ケーンのごぶのレビュー・感想・評価

ソロモン・ケーン(2009年製作の映画)
4.5
ヒロイック・ファンタジーの生みの親のロバート・E・ハワードの短編が原案のヒロイック・ファンタジー映画。

ストーリーは映画オリジナルでソロモンの過去や旅立ちをかいている。

肝心の中身は合格点。

残酷な海賊時代のソロモンのビジュアルがまずよい。
黒づくめの衣装+黒の三角帽子+レイピア+ダガー+フリントロック式短銃(2丁撃ちアリ)。

そして、魔神から逃げつづける苦行な逃避行のキツさは…まるで指輪物語のフロドとサムみたいな。
この時代は修道士の長マントに杖、体中には魔除けの文様が。鞄いっぱいの魔法の巻き物。
ある事件をさかいに非暴力の誓いを破るのであった…ゴア描写解禁!、カニバリズムもあるよ。はりつけもキツイ。

敵対するのはソロモンを狙う魔神、野盗、デミヒューマン、食人鬼の群れ、フレッシュゴーレム、魔女、妖術士マラキ&仮面の魔法戦士が率いるスキンヘッド軍団などなど。
ソロモンもかつての仲間と合流し、敵城に乗りこみ最終決戦へ!、地下室の悪夢!

この手のヒロイック・ファンタジーが好きなら美味しすぎます。

父親が王様と言う設定も出てくるお話もキッチリ終わって一安心。兄との対決もよい!



欲を言えば、原作短編をドラマシリーズかなんかで日の当たるとこに出して欲しいくらい。
日本では原作短編は4編くらいしか翻訳されてないという惨状なので…
しかし、エンドクレジットでロバート・E・ハワードの名前を見ると泣けてくるな。
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