スキャナーズシリーズ第４弾
前作まで製作総指揮をしていたピエール・デヴィッドが監督。
原題をスキャナーズからスキャナーコップへと変えた新章というのかスピンオフというのか。

ずーーっと前にVHSにて観賞。なので、うろ覚えなのですが・・・。
スキャナー能力のある父は犯罪者で、息子の前で警官に射殺される。その能力があるが故、そんな収容所に実験材料のように息子は入れられそうになるが、理解のある警官に助けられ、後に少年は警官となり、人々を洗脳し警官殺しを続けるカルト軍団と闘うお話。
ま、、スタローンでいえば”コブラ”　、シュワルツェネッガーでいえば”ゴリラ”、007でいえば”死ぬのは奴らだ”、みたいな、、
いえ、わかりませんが(笑)


頭から顔が出てきたり、クリーチャーみたいなのが出てきたり、ヴァーホーヴェンのトータル・リコールみたいでした。
ＳＦＸは2よりはマシかな

このシリーズは5作目は観ていないし2と3もショット単位でわずかに覚えている程度なのだが、その甚だ信頼できない記憶に頼ると、このシリーズ4作目、クローネンバーグの1作目に次ぐ面白さだった。もちろんここにはクローネンバーグのような知性やセンスはないが、そのぶん出し惜しみしない人体破壊特殊効果、突発的に起こるショッキングな洗脳殺人、派手な音響演出やスピーディな展開で見せる痛快な娯楽作となっている。だいたい開始5分で頭部に浮き出るスキャナー人面瘡とかいう大サービスを出してくる超能力映画など悪く言えるわけがない。『ジェイコブス・ラダー』風の脳内地獄世界もわりあいカッコよく、終盤の展開がやや急ぎ足で尻すぼみに感じられ点は惜しいが、SFホラー史上の傑作のリブート作でこの品質なら大健闘と言えるんじゃないだろうか。

2023-140