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吸血鬼ノスフェラトゥのkazu1961のレビュー・感想・評価

吸血鬼ノスフェラトゥ(1922年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「吸血鬼ノスフェラトゥ」
Original Title :「Nosferatu, eine Symphonie des Grauens」
▪️Release Date:1922年ドイツ公開
▪️Production Country: ドイツ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-141 再鑑賞
▪️My Review
サイレントで不気味な音学。。。より緊張感が増してきます。
本作は、ドイツ表現主義を代表する映画のひとつで、F・W・ムルナウにより1922年に作成された吸血鬼を扱ったホラー映画の元祖として知られています。
ムルナウは当初、ブラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』を原作に映画を製作する予定でしたが、版権元であるフローレンス未亡人から映像化の権利を得られませんでした。そのため、ムルナウは独自の解釈と話の筋をわずかに変えることでこれを作品化しました。(のちにフローレンス夫人から著作権侵害で訴えられ配給停止となりました)その中身は、「ドラキュラ」のタイトルは「ノスフェラトゥ”に、ドラキュラ伯爵がオルロック 伯爵に変更されたんですね。
そんなストーカーの原作と最も違うのは、その吸血鬼の容姿。スキンヘッドに異様な鷲鼻、とんがった耳そしてギョロっとした目の吸血鬼の造形です。その造形はネズミを連想させ、のちにクリストファー・リーが見せる高貴なイメージとは全く違います。
しかしながら、本作によってこの後多くの吸血鬼作品が世に出ていくことを鑑みるとその貢献は計り知れないものです。
そして、その内容もドイツ表現主義ほ名作のひとつに数えられるように、超自然的な恐怖を積み重ねていく演出によって独特の映像カタルシスに誘われる、そんな素晴らしい作品だと思います。
怪奇映画の古典、必見ですね!!

▪️Overview
ドイツ表現主義の巨匠F・W・ムルナウがブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」をベースに映画化し、吸血鬼映画の原点となった名作ホラー。ブレーメンの不動産業屋で働く青年フッターは、上司の命令でトランシルバニアのオルロック伯爵の城を訪れる。しかし、実はオルロック伯爵は恐ろしい吸血鬼だった。正体を知られたオルロック伯爵はフッターを城に幽閉し、棺と共に船に乗り込んでブレーメンへと向かう。(参考:映画.com)

出演は、マックス・シュレック、グスタフ・フォン・ヴァンゲンハイム、、グレタ・シュレーダー
アレクサンダー・グラナックなど。
1978年にはヴェルナー・ヘルツォークの脚本・監督によるリメイク版『ノスフェラトゥ』が制作されている。
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