ホラーマニア斗真

サスペリア・ナイトメアのホラーマニア斗真のレビュー・感想・評価

サスペリア・ナイトメア(1993年製作の映画)
3.8
鮮血と狂気に彩られた
       ホラー映画の館へようこそ

館主のホラーマニア斗真です(笑)

今回は日本未公開の
ロシア発🇷🇺のゴシックホラー映画を紹介〜

ストーリーは…
孤島に佇む寂れた修道院で新しく生活を始めたエリザベスは、死んだ父親の過去を調べていくうちに戦慄の真実に辿り着くという話。

感想としては…
ロシアのホラー映画を今までに何作品か見たことがありまして、Filmarksに掲載されていない劇場未公開のロシアンホラー映画も含めると30作品以上は見ていると思います。本作品はロシアンホラー映画の中では、Best10に入るほどの傑作ホラーかもしれません。

本作品のタイトルを見て何人かは察したと思いますが、ダリオ・アルジェント監督の「サスペリア」とはまったくの別物で、公式な正規の続編でもありません。会社が勝手に和製タイトルを作って貼り付けたもの(笑)

本作品をレビューした人の何人かはイタリアンホラーと勘違いしていますが、製作国はロシアです。監督がイタリア人で舞台がウクライナとロシアとなっています。

前半は悪魔の紋章をめぐって、神父やシスターたちが死んだりヒロインのエリザベスが謎を追ったりとイタリアンホラー映画らしさが滲み出ています。しかし、後半からはエリザベスの誕生秘話や修道院に隠された秘密が明らかになっていくため、ストーリー性はホラー映画の中では比較的しっかりしていると感じました👍

本作品はクトゥルフ、怪奇、幻想、悪魔といったキーワードがピッタリと当てはまる内容で、クトゥルフ神話を基にしたホラー映画や怪奇映画が好きな人なら楽しめると思います。幻想的なホラー映画は個人的には苦手ですが、本作品の場合は少しだけグロテスクな表現や不気味な雰囲気があるおかげで、楽しむことができました。

血が飛び散ったり人体が損壊される映像などの派手さは少ないものの、目に見えない気配や不穏なムードで見せるホラー映画としては個人的には素晴らしい出来。30年前に作られた映画であるにも拘らず、ホラー映画をたくさん見てきた方から見ても充分楽しめるクオリティであるのはすごい🥺

幻想的なホラー映画といえば、羊人間を描いた"RAMB/ラム"や神の存在を信じる看護師を描いた"セイント・モード"などが有名。あれらの作品は楽しめなかったくせに、似たような雰囲気の映画でありながらも、本作品はなぜか楽しむことができた俺自身がとても不思議(笑)

似たような映画でも実際に見てみないと自分の好みかどうか分からないですね…😕

というわけで、不穏なゴシックホラー映画が好きな人にはかなりオススメできる作品でした⛪️

※腐った魚だらけの海には行きたくね〜🐟🤢