きりん

メイク・マイン・ミュージックのきりんのレビュー・感想・評価

3.3
様々な音楽を多彩なアニメーションで表現した10個の独立したオムニバス映画。『ファンタジア』と同様に音楽から映像を創作したもの🎶

まず…なんでDisney映画なのにDisney+で配信されてないんだぁ (●︎ ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ु⁾⁾大人の事情か!大人の事情なのか!? ソフトすらも販売されていない!でもクラシック長編アニメ作品を歴史を紐解きながら順番に観ている最中だから何としても探さなくては……我々きりんが一生懸命、一生懸命探しました…本作見つかりましたよ(島田紳助風←伝われ笑)
唯一観れるプラットフォームはDMMTV📺課金してしまったが後悔は…ないっ‼️

本作と『ファンタジア』で異なる点はアニメーションだけでなく言葉(セリフやナレーション、歌詞)が付け加えられわかりやすくなってること。製作者の意図がより伝わりやすい作りとなっている。

セットリストは以下の通り、内容説明を添えて
「谷間のあらそい」 (歌 キングスメン)
いなか風バラード。マーチン家とコーイ家の争いを描く。互いに生き残った2人が恋に落ちるも最後は…

「青いさざなみ」(歌 ケン・ダービー合唱団)
音のあるポエム。美しい沼地を2羽の白サギが舞う。優しいタッチの画風。

「みんなジャズがお好き」(演奏 ベニー・グッドマン楽団)
鉛筆が描き出すアニメがとてもオサレ。

「あなたなしでは」(歌 アンディ・ラッセル)
憂うつなバラード。窓をつたう雨や、窓からの木々が美しい。

「猛打者ケイシー」(歌 ジェリー・コロナ他)
ミュージカル風実況中継。9回裏にチームの人気者ケイシーがバッターボックスに⚾️最後はまさかの結末だった。

「ふたつのシルエット」(歌 ダイナ・ショア)
バラード・バレー。ウォルトのお気に入り歌手らしい。映像は影だけを魅せる斬新なもの。

「ピーターとおおかみ」(作曲 プロコフィエフ)
おとぎ話を音楽と共に。キャラクターそれぞれに割り当てられた楽器の音で表現するという面白い試み。作風は従来のディズニーらしいもの。

「君去りし後」(演奏 ベニー・グッドマン・カルテット)
楽器が動きだしジャズのメロディを奏でる。スカートを履いた指が鍵盤の上をダンスするのが印象的。

「帽子のジョニーとアリスの恋」(歌 アンドリュース・シスターズ)
ラブ・ストーリー。擬人化された恋した2つの帽子がそれぞれバラバラに売られ離ればなれに。しかし時を経て再会する話。

「くじらのウィリー」(歌 ネルソン・エディ)
かなしい哀しいオペラ。3つの音域で歌える奇跡の歌声を持つマッコウクジラのウィリー。3人のオペラ歌手を飲み込んでいると誤解される話。ディズニーには珍しい悲劇。


10作品の音楽ごとに作風や歌手が異なっており1粒で10度美味しい作品だった。お気に入りは2つあってひとつは「みんなジャズがお好き」とにかくジャズに合わせての鉛筆の動きがオサレで洗練されている✨
もひとつは「くじらのウィリー」🐳 なかなか描かれることのない悲劇だがそのストーリーとオペラの融合は素晴らしかった✨


Disney長編アニメ #8
きりん

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