まいしほ

絹の靴下のまいしほのレビュー・感想・評価

絹の靴下(1957年製作の映画)
3.9
全然知らなかったけど、グレタ・ガルボ主演の”ニノチカ”をミュージカル化した作品だった。”フィニアンの虹”を除けば、これが最後のアステアのミュージカル映画出演作。恋愛シーンがアステアの出演作で見てて、1番恥ずかしくなった笑 オリジナルのニノチカも好きだし、これはこれでまた違ったミュージカルとしての魅力があって好き。シド・チャリシーが顔も踊りも美しくて、素敵だった。アステアと一緒に踊るのも、ソロのシルクストッキングを履いたり、服を着替えたりするやつや"The Red Blues"も良かった。2人とも優雅でこれまたいいペア。コミカル系だとシネマスコープや立体音響を皮肉った"Stereophonic Sound"が頭に残る。歌詞にcheek to cheekって入ってるのも好き笑


以下、DVDの特典映像だった2つの短編の感想。

Paree, Paree(1934)
短編ミュージカルで、絹の靴下と同じく、音楽はコール・ポーター。”You Do Something to Me”という曲がなんか聴いたことあるなと思ったら、コール・ポーターの伝記映画の”夜も昼も”に使われてたから、それで聴いたことあったんだと納得。短編だし、ストーリーはあってないようなものだけど、女性たちのドレスなどのデザインが良かったのと、ミュージカルシーンも悪くない。小規模だけど、バズビー・バークレーを真似たっぽい振り付けもあった。

The Poet and Peasant Overture(1955)
シンプルにMGM交響楽団がThe Poet and Peasant(詩人と農夫)の序曲を演奏する映像。シネマスコープ&カラーで撮られている。音楽に詳しくないから、演奏に関しては普通に良いとしか言えないけど、あの時代オーケストラの演奏の様子をカラーで録画する機会は今ほどなかったと思うから、貴重な映像だと思った。
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