アメリカの影は映像的にも気になるところが多々あって楽しめなかったが、次作のこちらはいきなり完成度上がっている。
後の作品にも繋がる演出が多数あり、カサヴェテス味がしっかりあった。スタジオとの仕事と作家性のバランスがとれてる感はある。格闘したんだろうなぁ。
演技と演出に重きを置くスタイルはもう形作られてる。飲み屋でアイリッシュ系と揉め事になる場面。男達が揉め合う中、ヒロインをフレームに入り込ませず、文字通り蚊帳の外に置く演出、好き。
ヒロイン役、ジーナ・ローランズが演じても面白そうだなと思ってたが、鑑賞後、実際にカサヴェテスはそう望んでたが、希望が通らなかったということを知った。それも観てみたかったが、ステラ・スティーヴンスはかなり印象的だった。