ちろる

メロディー・タイムのちろるのレビュー・感想・評価

メロディー・タイム(1948年製作の映画)
3.5
JAZZYな音が織りなすアニメーションとの愉快な融合。
蜂が音の威力に気圧されて、逃げ惑う姿がリズムカルに描かれる様子が楽しめるアニメーションがあると思えば、
突然りんごの木が空にたくさん茂っている理由を童話チックに描いた物語が始まったり、
親に迷惑かけてばかりいる、小さな船のリトル・トゥートが勇敢になってビッグ・トゥートになるお話になったり・・・
ファンタジアとは違ったいろんなエンターテイメントを盛り込んだこちらのメロディタイム。

私が好きなのは・・・
一本の木を神秘的な目線で見つめる幻想的なアニメーション。
雨の水滴が付く蜘蛛の巣
真っ白い雪化粧の木
が印象的な作品です。

後半は打って変わって、
どんな人にも元気を与えてくれるサンバのリズムの素晴らしさを描く、とあるサンバカフェの物語。

カクテルが虹色となって美女がサンバのリズムをエレクトーンで奏でると、落ち込んでたはずのドナルドたちはノリノリに踊り出す!
見ているだけで愉快な愉快な実写とアニメーションの融合。
楽しかった。

夜、星空の下で、カウボーイの家族たちが焚き火をしながらギターで語り継ぐ、ペコスビルは伝説のカウボーイ。
テキサスの川に落とされたビルはコヨーテに育てられたが、やがてテキサス一のカウボーイとなる。
部族を撃って追い込んだり、そもそも銃を撃ち暴れ回ったり、素行がいいとは言えないビルはある時ナマズを乗りこなす美女、スーに出会い、結婚する。
愛するスーが結婚式で大変な目に遭ってるのに、タバコ吸って余裕ぶっこいてるビル、なんだよこいつ。
ディズニーには珍しく全然、美談ではないラブストーリーで、後味が微妙でした。
何が伝説なんだ??

色々てんこもりで、統一性がないといえばない。
ただ、なんか色んな表情のディズニーアニメーション楽しめたので良かったです。
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