AB型の末っ子

アンソニーのハッピー・モーテルのAB型の末っ子のレビュー・感想・評価

4.1
ウェス・アンダーソン監督作品、残り2作!
今年中になんとかウェス監督制覇できそうですw

こちらは、ウェス・アンダーソン監督のデビュー作。犯罪映画ではありますが、登場人物たちは皆不真面目か変人なので、シリアスさの無いコメディとして描かれています。

原題は「Bottle Rocket」。個人的には、邦題もそのまま「ボトルロケット」で良かったのに、とは思いますが「アンソニーのハッピー・モーテル」も嫌いじゃないですねw

主演はルーク・ウィルソンで、その相棒役に兄弟のオーウェン・ウィルソン。
やはり、コンビネーション抜群の2人ですw
それでも、オーウェン・ウィルソンの演技は光りますねw

脚本はウェス・アンダーソンとオーウェン・ウィルソン。2人ともこれがデビュー作なのですが、このときから既に独特の個性が現れていますw

現在のウェス監督作品のカラッとした独特の雰囲気は、この作品では感じられませんが、今作以降の「ラシュモア」、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」と同じ作風でした。
それもそのはず、この3作は脚本にオーウェン・ウィルソンが関わっていたからですね。
家族愛や友情を描いた温かみのあるコメディは、オーウェン・ウィルソンとウェス監督だけが創り出せる色だと思います。

カメラワークや風景のショットも素敵で、最近のセットを町ごといちから作っちゃうウェス監督の作風とはまた違うリアルな撮影ではありますが、場所のチョイスが粋なので、どのシーンにも魅了されました!

邦題にもある、モーテルの場面は印象的で、プールサイドやモーテルの横の原っぱが芸術的で、アンソニーのイネズへの猛アタックは微笑ましかったですw

そして、最初から名前が出ていたミスター・ヘンリー。演じていたのは、ジェームズ・カーン。彼も泥棒なのですが、良いキャラしていましたねw
最後は憎い去り方でしたが、その驚きも含めて、笑えましたww

ウェス監督作品、残るは「ムーンライズ・キングダム」!
こちらもなかなかクセが強そうなので、楽しみです!