レイモンド・チャンドラーの有名原作を映画化。
この2年前に「ロング・グッドバイ」が作られたが、かなり酷評されての2作目。
驚いたのは映画に漂う雰囲気。
音楽なども含めて紛れもなくチャンドラーの世界観が再現されている。
それに加えて衣装や美術なども時代に忠実。
ただし配役。特に主役のフィリップ・マーロウにロバート・ミッチャムというのは明らかにイメージが違う。
腹は出ているし、こんな老けたマーロウではハードボイルドは難しい。
シャーロット・ランプリングの魔性の美女という役柄も完璧なだけに、実にもったいない作品だった。