オーウェン

さらば愛しき女よのオーウェンのレビュー・感想・評価

さらば愛しき女よ(1975年製作の映画)
3.3
レイモンド・チャンドラーの有名原作を映画化。
この2年前に「ロング・グッドバイ」が作られたが、かなり酷評されての2作目。

驚いたのは映画に漂う雰囲気。
音楽なども含めて紛れもなくチャンドラーの世界観が再現されている。
それに加えて衣装や美術なども時代に忠実。

ただし配役。特に主役のフィリップ・マーロウにロバート・ミッチャムというのは明らかにイメージが違う。
腹は出ているし、こんな老けたマーロウではハードボイルドは難しい。

シャーロット・ランプリングの魔性の美女という役柄も完璧なだけに、実にもったいない作品だった。
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