桃子

ポランスキーの パイレーツの桃子のレビュー・感想・評価

2.9
「コメディ映画??」

ロマン・ポランスキーという有名な監督さんの映画なのに、日本では劇場公開されなかったそうである。見終わって、どうして劇場にかからなかったのか、納得してしまった。面白くない。大金をつぎ込んで作っているのに、面白くないのである。ストーリーがつまらないというのは致命傷だ(笑) 
海賊ものや帆船ものは大好きなので、多少難ありでも大丈夫かなあと思ったのだけれど、やっぱり駄目だった。夕食後に甘いリキュールをちびちびやりながら夫とふたりで見たのだが、最後の方で記憶がなくなってしまい、はっと我に帰ったらすでに終了していた。隣の夫は珍しくちゃんと見ていたようで「なんかよくわからない映画だった」とのたまった。記憶にない場所まで巻き戻して、ちゃんと最後まで見たのだけれど、ラストシーンが貧弱すぎてあっけにとられた。海賊の衣装とか木で作った義足とか、スペイン人たちの豪華なカツラとか、面白い見どころはいくつかあったのだけれど、なんとも残念な映画である。
面白くないのに、パッケージには「コメディ映画」と書かれている。全然笑えなかったし、主人公のバーソロミュー・レッド船長が私には全く魅力的には見えなかった。海賊だから悪人なのは仕方ないけれど、パイレーツ・オブ・カリビアンのジャック・スパロウみたいな魅力がないのだ。監督はどうしてこんな海賊映画を作ったんだろう?
ちなみに、なんでこんな映画を見たかと言うと、ステイホームの暇にまかせて片付けをしていたところ、大量の映画のVHSが出てきたからである。テープはあるのに、機械はすでに捨てていたので、メルカリで1500円で出品されていたビデオデッキをゲットした。取引メールに「スイッチは入りますが、ビデオを入れてテレビで映るかどうか確認していません。それでもいいですか?」と書かれてあり、一瞬迷ったのだけれど「映るほうに賭けます」と返事をして送ってもらったしろものだった。VHSが大量にあるので、片っ端から見ようと思っている。
桃子

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