浅野公喜

13ゴーストの浅野公喜のレビュー・感想・評価

13ゴースト(1960年製作の映画)
3.6
2001年版のオリジナル。亡くなった叔父の家を受け継いだらそれは幽霊屋敷だったというストーリーで、監督はユニークな仕掛けをよく発案した事で知られるウィリアム・キャッスル。今作も公開当時は特殊なメガネで劇中の幽霊を観れたり観れなかったりする選択が可能だったそう。

幽霊は唯一おどろおどろしい感じの博士を除けばガイコツやシェフ(?)に首の無いライオン使いとライオン(!?)とコミカルなものが多く、家に用意された隠し部屋だったり人間を挟む事も可能なベッドのギミックを含めるとお化け屋敷的な雰囲気が漂っており、今となっては怖さは無いものの恐怖演出にはある程度限界があると感じている自分にとっては遊び心溢れる今作は好印象でした。

DVDの特典のインタビューを観るといかに今作が映画製作者の子供時代に印象的だったかが伺えます。ウィリアム・キャッスル監督作は気になるものが多いですが日本では鑑賞困難なものが多く、ネトフリで配信されていた「ティングラー」をきっかけに少しずつこの状況が改善されてほしいと願う今日この頃。

※今作のページにはアマプラで鑑賞可能的な表示がされていますが実際に鑑賞可能なのはリメイクの方です。
浅野公喜

浅野公喜