マーティン・スコセッシの商業デビュー作品。
大恐慌時代の1930年アメリカ。鉄道会社にストライキを起こし貧しい人々のために強盗をしていく若者たちの物語。
バーサという女性が主人公で彼女の生き様が描かれる。
先ほど『狩人の夜』のレビューを書きましたが、この『明日に処刑を』にも影響を与えてると思います。
この『俺たちに明日はない』の二番煎じな物語。さすがロジャー・コーマン製作
ですがお金をかけているとこはかけてます。
この映画にはスコセッシのエッセンスがふんだんに詰め込まれている。
キリスト的なイメージ。それから汚れない女性像。さらには凄まじい暴力描写。
デビュー作品『ドアをノックするのは誰?』は文芸映画のようでしたがこの作品でエンタテインメント性が増してきてます。
そして『タクシードライバー』に繋がるのです。
なんといってもラストシーンの哀愁漂う終わりかた。
主演のデヴィッド・キャラダインとバーバラ・ハーシーの愛が重なったあの感動的なラストはB級のアクション映画の枠組みを超えた何かがありました。
スコセッシ恐ろしいです!