だいご

帝都物語のだいごのレビュー・感想・評価

帝都物語(1988年製作の映画)
3.1
荒俣宏の長い自伝『妖怪少年の日々』をこないだ読んだので記念に。
鈴木清順の映画が好きならば美術を担当していた木村威夫のファンでもあるのは当然だろうと、荒俣先生は言っていたが彼を美術監督に据えられたのが凄い。
加藤保憲役は山崎努や小林薫にオファー行ったらしいけど、断られたとのこと。で、元々東京グランギニョルの芝居見て惚れ込んでたこともあって嶋田久作になったらしい。
學天則作った西村真琴役は、息子の西村晃が演じてるのが面白い。これも荒俣先生が希望したらしい。
台本が分かりにくくて筋が見えないと言われたらしいが、台本良し悪し以前に構想が壮大すぎて、カットされまくったかららしい。巨大な阿修羅との格闘シーン、紅巾の女が式神に犯されるところ、加藤対陰陽師死闘シーンやら平将門が姿を表すシーンなどなど。
あと林海象かー、森達也の本で『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』に出てきた。
だいご

だいご