橘

ディレクターズ・カット JFK/特別編集版の橘のレビュー・感想・評価

3.6
ケネディ大統領暗殺事件を追うジム・ギャリソン地方検事の、クレイ・ショー裁判までとその顛末が中心でした。
アマ○ラ版の長さはこれなのでたぶんこれだ。
大統領暗殺とその関係者や証拠の消去、マスコミ含めて各方面からどしどしやってくる脅し……闇の深さに陰鬱な気持ちになります。

大嫌いな言葉だけれど、ニタニタ笑って傍聴してる人々は「妄想乙!」という気持ちなんだろうな。

オリバー・ストーン監督の巧みなストーリー展開で、このクーデター説が真実かも?という気持ちになります。
力による現状変更。「至れり尽くせりだ。暗殺を逃れるチャンスはない」
とりあえず少なくとも、証拠隠滅やら捜査等の指示系統でオズワルド単独犯説には無理がある気がします。

たたみかける裁判シーン、検事の長台詞にオリバー・ストーン監督の思いが詰まってました。
エンドロール直前の一文にも。
戦争が一番儲かるみたいなのは同感、しかも儲ける人たちは現場で命のやり取りする人じゃないので、自分自身は痛まないこんな手段をみすみす逃すようなことせんでしょうよ。
今現在99%の関係書類等が公開されているみたい。残り1%は2029年までおあずけだけど、あと5年ちょいです。

ゲイリー・オールドマンさんがオズワルドだったので出てきて即消されてたけど、回想シーンでたくさん出てきて良かったです。
この白髪のふてぶてしい人トミー・リー・ジョーンズさんに似てるなぁ…と思ってたらそのとおりでした。何故白髪でふんわりヘアー?
ケビン・コスナーさんケビン・ベーコンさん始め豪華キャストでした…ジョー・ペシさんが我修院達也さんっぽい。
ドナルド・サザーランドさんが格好良い。あんなこと言われたらさ……がんばっちゃうね。。



アール・ウォーレン最高裁長官がジム・ギャリソンさん御本人なのびっくり。カメオ出演らしい。
橘