kazu1961

チャーリング・クロス街84番地のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.8
▪️Title : 「チャーリング・クロス街84番地」
Original Title :「84 Charing Cross Road」
▪️First Release Year:1986
▪️JP Release Date :劇場未公開
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2020-309 再鑑賞
🕰Running Time:99分
▪️My Review
アンソニー・ホプキンスとアン・バンクロフト、アカデミーキャストの共演というだけで、観てみるべき作品ですよね。最近何本か鑑賞した作品でもそうなのですが、やはり手紙の力って凄いですよね。メール全盛の今の時代忘れ去られた、文通のやりとり。相手の見た目も知らない、性格もすぐにはわからない、表情もわからないまま、言葉を使って探り合う。。。そして徐々にお互いを認識し合う。最後にはそれがしっかりと愛情に変わっている。。。素晴らしいですよね。ニューヨークに住む売れない女流作家ヘレンとロンドンの古書店主フランク、そんな文通を数十年と続ける事になった、本と手紙越しの心温まるやりとりを描いた物語が本作です。素敵ですよね。
本作は、実在の作家ヘレーン・ハンフの同名の随筆を原作としており、UKなどでは度々舞台化もされている作品です。
さらに魅力的なのは、変幻自在でユーモアあふれるヘレーンの手紙。そして、いつの間にかフランクはじめ古書店のみんなが心待ちにし、生まれていく友情の様子。心が温まりますね。
そして、アンソニー・ホプキンスの演技は見事に気品漂うイングリッシュ・ジェントルマンを演じています。
さらに、ニューヨークとロンドンという地理的距離が絶妙な事。又、当時ニューヨークでは物資が豊富ですが、ロンドンは貧しかった事がさりげなく描かれているのも興味深いですね。
そして、ラストシーンが秀逸。20年以上手紙の交流を続ける二人ですが、”色々あって”顔を合わせる事がなかった事”、これがラストの数シーンに効いています。
物語は。。。
NY在住の女流作家が新聞広告で観たロンドンの古書店に稀覯本の注文を出すと、真に丁寧な返信と共に目当ての本が送られてき、小踊りした彼女は以来、文通という形で単なる友情を越えた感情を、その古書店主と、以後20年以上に渡って分け合っていくことにります。。。
またまた、こんな秀作が日本ビデオスルーなのも??

▪️Overview
監督はデビッド・ジョーンズ。出演は、アンソニー・ホプキンス、アン・バンクロフト、ジュディ・デンチ、ジーン・デ・ベアー。
kazu1961

kazu1961