Omizu

津波そして桜のOmizuのレビュー・感想・評価

津波そして桜(2011年製作の映画)
3.2
【第84回アカデミー賞 短編ドキュメンタリー映画賞ノミネート】
東日本大震災を扱った作品で、震災が起きてから6ヶ月という早さで作られた。

監督は社会派ドキュメンタリー作家で、前年に『ヴィック・ムニーズ ごみアートの奇跡』でアカデミー長編ドキュメンタリー映画賞にノミネートされたルーシー・ウォーカー。

冒頭の津波が押し寄せる実際の映像から始まり、助かった人々のインタビュー、そして桜に希望を見出し端的に日本という国を写し出すという構成自体はよく出来ている。

ただ、インパクトとして冒頭の実際の映像をその後超えることはなく、桜に関してはなんか綺麗事にまとめようとしているように思えた。あくまでも外国人の目から見た日本だなという印象が拭えない。

しかしながら6ヶ月という短期間で仕上げアカデミー賞にノミネートされたという意義は認めざるを得ないし、何より何度も言うように冒頭のシーンのインパクトはやはりスゴい。
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