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ビッグ・パレードのkazu1961のレビュー・感想・評価

ビッグ・パレード(1925年製作の映画)
3.8
▪️Title : 「ビッグ・パレード」
Original Title :「The Big Parade」
▪️First Release Year:1925
▪️JP Release Date :1927/09
▪️Production Country: アメリカ
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-391 再鑑賞
🕰Running Time:120分
▪️My Review
前半部分のフランス女性との甘美な愛や仲間との楽しい戯れが牧歌的にクローズアップされればされるほど、後半の戦闘シーン、友人の死が痛ましい。。。そのコントラストが戦場の悲惨さを見事に演出しています。
本作、淀川長治氏がサイレント作品の戦争映画史上のベスト1と断言しました。この人間愛にあふれた戦争作品を絶賛しています。
第一次世界大戦ならではの人と人の戦い、ロングショットで撮られるその画の安定感はよりリアリティを表現しています。
特にフランスの小村での滞在と、前線へ進軍するシーンからラストにかけての怒濤の展開の中で描かれるコントラストと描写は素晴らしいのひとことです。
日本語の題名としては『大進軍』も使われています。その人と車の行進の壮大なこと。。。
本作は、戦地の甘美な愛と別れと友情、命令されるがままに前進して生死をさまようリアルな戦争体験を当時31歳のキング・ヴィダー監督が非常さと壮絶をえぐり出して描いたサイレント時代の戦争映画の傑作です。
軍隊とは「豚皮の靴を履かされて、ナイフとフォークで髭を剃る。これが人生さ」。3人の楽天的なアメリカ兵士が見つめる第一次世界大戦。富豪の坊ちゃんとフランス娘の愛が無情に引き裂かれるシーンは映画史に残る名シーンといわれています。大軍総進撃するスタイリッシュでリズミカルな描写。敵弾に倒れた戦友に男泣き、傷つき、凱旋する男たち。。。
物語は。。。
アメリカの3つの町に暮らす3人の若者。ジム(ジョン・ギルバート)は上流階級の子息、ブル(トム・オブライエン)は酒場のバーテンダー、スリム(カール・デーン)は建築現場で働く労働者。折しも始まった第一次大戦に際し、彼らは志願兵として参戦します。同じ部隊に配属された3人はたちまち意気投合。やがて彼らはフランスの農村に駐屯することになり、そしてジムは、村の娘・メリサンド(ルネ・アドレー)と恋に落ちるます。しかし村での楽しい日々も束の間、やがて前線への出動命令が下り、彼らが村を去るときがやってきます。。。
壮大な大進軍と仲間を失い片脚での一人の凱旋、戦争の悲惨さを描いた傑作です。

▪️Overview
「栄光」「戦艦くろかね号」の原作者ローレンス・ストーリングスが執筆した物語を映画化したもメトロ・ゴールドウイン社作品で、ハリー・ベーンが脚色し、「腕自慢」「半獣半人の妻」「男子凱旋」等と同じくモング・ヴィイダーが監督した。主役は「半獣半人の妻」「男子凱旋」等出演のジョン・ギルバートと「愛の黒眼鏡」「神ぞ知る」等出演のルネ・アドレーで、カール・デーン、トム・オブライエン、ホバート・ボスウオース、クレア・マクドウェル、クレア・アダムス等が共演している。因みにこの映画はフォトプレイ誌が1926年度最優秀映画として推薦して賞碑を与えたもの。(参考:映画.com)「栄光」「戦艦くろかね号」の原作者ローレンス・ストーリングス氏が執筆した物語を映画化したもメトロ・ゴールドウイン社超特作品で、ハリー・ベーン氏が脚色し、「腕自慢」「半獣半人の妻」「男子凱旋」等と同じくモング・ヴィイダー氏が監督した。主役は「半獣半人の妻」「男子凱旋」等出演のジョン・ギルバート氏と「愛の黒眼鏡」「神ぞ知る」等出演のルネ・アドレー嬢で、カール・デーン氏、トム・オブライエン氏、ホバート・ボスウオース氏、クレア・マクドウェル嬢、クレア・アダムス嬢等が共演している。因みにこの映画はフォトプレイ誌が1926年度最優秀映画として推薦して賞碑を与えたもの。ニューヨークに於いて96週間の長期封切り興行を終わって最近に一般に発売された。
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