まったく同じ年にオスカーとラジーを同時受賞するという快挙を成し遂げたサンドラ・ブロック。
二つの作品を見るとその違いがはっきりと分かる。
クロスワードパズル作家のメアリーはお見合いで出会ったスティーヴにベタ惚れ。
仕事で各地を転々とするスティーヴに、まるでストーカーのように付きまとっていく。
サンドラといえば親しみやすい庶民のような持ち味こそが彼女の素晴らしさ。
しかしそれを逆手に取るこういう役柄は受け入れ難い。
いつでもどこでもしゃべり、迷惑を迷惑と感じ取れない一直線な彼女に共感は難しい。
そもそも一目惚れのシーンなんて新喜劇でしか見ないぞ(笑)
終盤はチリの鉱山崩落を思い出すが、急に真面目に転換する辺りもどうかと思う。