真魚八重子

野望の果ての真魚八重子のレビュー・感想・評価

野望の果て(1947年製作の映画)
3.5
『奇妙な女』の男性版。欲望が人間の皮を着たような男が、ウォール街で人を食いつぶしながらのし上がっていく。
女は男の仕事に口出しする、恋愛の邪魔をするくらいしかないのに対し、男性は女を奪うなんて序の口で、具体的な仕事の駆け引きで他人をこてんぱんにできるから、よりやりがいが見えるかも。

女性に対する信用が、キャラで偏っている。田舎臭い母性のある女性は堅実。対して賢い女性には男性二人を目の前にして選択できる権利がある、というのか、自由なようでいて愛情は信用されてないのが、愛と金が等価なんだなと。
真魚八重子

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