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『ニキフォル 知られざる天才画家の肖像』に投稿された感想・評価

ポーランドに実在した素朴派の画家・ニキフォルの晩年を綴った物語。

街ゆく観光客向けに、物乞いのように絵を売り歩き、日銭を稼いで路上生活をしていたニキフォルだが。冬を前にして、とある建物に潜り込んだ。そして誰が何と言おうと彼は居座った。
一方、居座られた側のマリアンという男性は、美術関係の公的職務に就いていて、自身も画家であった。突然のニキフォルの行動に困惑し、最初こそ拒絶するも、華奢な老人を外に投げ捨てられるわけもなく、絵の具や食事の用意をするようになる...。

マリアンが、家族のことや世間体を気にせず、自らの人生を投げ打ってニキフォルのお世話をしたのは、彼の絵を見て、同じ画家として“放り投げてしまってはいけない宝物だ”と思ったからだろう。

ニキフォルは生涯に4万点もの作品を残している。
文字の読み書きができず、言葉は不自由だったそうですが、それは素敵な絵をたくさん描いてもらうために施した、神様の仕業ではないかと思えてくる。
世の中に本当に必要な情報なんてほとんど無いのだから、それらが排除されたニキフォルの絵描き人生は、描けば描くほどシンプルに研ぎ澄まされていったことだろう。

筆と紙と絵の具と小銭。
持ち物はそれだけの、豊かな人生に憧れる。
何だか変、何がいいのか説明しづらいけど、悪くはない。
最後の最後までほとんど見せてくれない、ニキフォルの絵のような説明しづらい魅力を宿している、東欧映画らしからぬ(?)オフビートな雰囲気の映画。

原始主義の画家ニキフォル、知的障害があり文盲、絵に関する勉強など何も受けていないが一日3枚は絵を仕上げ、生涯で40000点以上の作品を世に送り出したポーランドを代表する“天才画家”。

そのニキフォルの晩年の10年弱を描くのが本作であり、後見人のマリアンが実際にいた人物で、この映画自体もほぼ実話なのには驚いた。
だから自分が今まで観てきたポーランド映画っぽい感じがしないのかって納得。

そして何よりも、ニキフォルを演じているのがポーランドを代表する女優のクリスティーナ・フェルドマンと言うのは素直に驚き。
多分事前にその情報を入れてないと「あぁこういう偏屈爺いるよねぇ~」って流してしまいそうなるくらい、小憎たらしい偏屈爺を完璧に演じていた(事前情報があるから最初は身構えてしまったけど、観進めるうちに気にならなくなる)。

本作のマリアンは、最初はニキフォルをウザがりながらも、結局は彼が死ぬまで6年にもわたって身辺の世話をした(もっと言えば自分の仕事もほっぽりだして)。
もう一度言うがこれはほぼ実話だし、実際にはこの二人の間にどんなドラマがあったのか、映画とほぼ同じか、そこまでは分かりかねるけど、
エンドロールの直前にニキフォルの作品が何枚も流れるシーンで、マリアンにとっての彼を「推す」理由はこれだったのかと、提示されて納得した。

絵をそれほど知らない自分にとっては「これは確かに独学だ。だが空間認識力とそこにない物をイメージする妄想力はやっぱりすごい」ってくらいにしかならなかったけど、マリアンには刺さったのだろう。
「推す」理由なんてそれくらいで充分なんだきっと。
たてぃ

たてぃの感想・評価

4.0
またしても映像美のあるポーランド映画に出会えました♪( ´▽`)そして、主人公の老人男性を演じたのが80歳代のポーランド女優さんと観賞後に知ってビックリwww

ニキフォルという画家の晩年を描いた作品で、その無名な画家を世間へ知らしめたマリアンという男の物語。1960年、共産主義国家のポーランド南部、役所での美術関係の仕事をしているマリアンの家に入り込み、彼のアトリエで絵を描いては観光客に売るニキフォル。普通ならば追い出されるはずがニキフォルの才能に惚れ始めたマリアン。しかし、ニキフォルという男はコミュ力0で感謝の念などこれっぽちも感じない畜生な野郎であって…

あの時代のポーランドは共産主義国家で表現の自由などない時代…それでも必死に生きようとする人々…その一方で希望を見いだせない人もいて…この作品では悲壮感はほとんど描写されていないのですが、ただわずかですがそういうのが見え隠れして…例えば、マリアンの娘たちの会話でも表現されていたり…またそれだけ余裕がないため、他人を労わる気持ちを持てない「寛容のない社会」というのも感じたり…監督が表現したかったのは「マリアンのように他人を労わる気持ちを持て」だったのではないでしょうか。

1960年代のポーランドが舞台の作品はこれで4度目ですが、全て当たり作品でしたwもっと見たいなぁ、ポーランド映画…(^_^;)

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