とぽとぽ

トワイライト 葬られた過去のとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.0
知らないほうがよかった…"ナニ"

昔から知っているつもりの友人知人も信頼できなくなっていく因果な商売にうんざり。あぁ、無情…。
役者夫婦の屋敷に居候している老齢の探偵にはある噂がある。酒飲みの役が似合いすぎるポール・ニューマン主演 ✕『クレイマー、クレイマー』ロバート・ベントン監督による、哀愁漂う黄昏のハードボイルド。2年前の一件から依頼人を信用できなくなった主人公のモノローグもしっかりとある。
『明日に向って撃て!』が西部劇に引導を渡した作品だったとしたら、本作はハードボイルドに引導を渡す作品?本作に関してはまず、冒頭から手負いの主人公について回るある"噂"が、(かつてのハードボイルドのように)マスキュリンな男性性を主人公から取り除いているようだ。

共演にはジーン・ハックマン、スーザン・サランドン、そして若き日のリース・ウィザースプーン。他にもジェームズ・ガーナー、リーヴ・シュレイバー、お調子者な自称"相棒"ジャンカルロ・エスポジートなどベテランから当時の若手まで。応援の意味が分かるか?
まあ、たどり着く真相なんてそんなもんだ。役者は平気で嘘をつき、下の世代は探偵稼業を廃業する決意。白黒つかない世の中のリアル。もはや誰を信じればいいのか、まったく因果は商売なもんだ。愛すると言った、真実か?そして、お前は言った、俺の友人だと。真実か?

「探偵なら忘れてはいけない、依頼人が安全だと言う仕事ほど危険なものだ」「最初は女房も子供もいた」「逃がしてくれ、24時間くれたら犯人を捕まえる。過ちを償わせてくれ」「知らないほうが良かった」「平気なのか?君のせいで大勢死んだ」夫が生きてればいい
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