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祇園の姉妹のSIのレビュー・感想・評価

祇園の姉妹(1956年製作の映画)
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2022.9.22
れんが屋にて鑑賞

祇園で芸鼓を営む貧しい姉妹の二人のもとに、元姉の世話人の男が一文無しで転がり込んでくる。妹は男を追い出すために画策、遂に追い出すことに成功し、裕福な呉服屋の主人を旦那とするが、口裏合わせがうまくいかず、元旦那の番頭に痛めつけられる。一方姉は妹のもとを出て一文無しの男と再びくっつくが男に逃げられる。

溝口健二。バットエンド。なんと救いのない‥。男にめちゃくちゃにされる芸鼓の話。芸鼓なんてやめとけという映画。当時の人々はこれをどう観たのだろうか。
貧しい芸鼓は現代で言うところのパパ活に近いのだなと。しかし、今は女のほうが圧倒的に男を食い物にしている‥。
時折セリフが聞き取れず残念であった。

呉服屋の中をなめまわすようなロングカットや、芸屋街の町並みが美しい。

山田五十鈴の凛とした美しさ。

キネマ旬報がなぜそこまで好きなのかはわからず。またみることになりそうな。
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