ミシンそば

ダニー・ケイの 天国と地獄のミシンそばのレビュー・感想・評価

3.4
相変わらずダニー・ケイ作品は顔も声も演技もうるさい。
一人二役、そして幽霊に関する特殊効果は、この時点で完成していたのかって感心させられる場面が凄く多いし、彼の一挙手一投足が後続のコメディアンらの元ネタになったのは言うまでもないくらい目立っていた。
それでも自分はあんまり好きになれないってくらいには、この映画のダニー・ケイはとてもうるさい。

うるさいけど、コメディとしてでなくミュージカル映画として観た場合は規模とか豪奢さは結構すごい。
何より、(ヒロインの格的にはサブだけど)ヴェラ=エレンのミュージカルシーンがとにかく圧巻で、この人大分ヤベエタップダンスやってんなって、素人目ながら思うくらいには高い技量を見せつけてた。
この人のミュージカルシーンって結構長いけど、全然画が持つし、やかましいダニー・ケイ以外のキャラは大体食ってたくらいだもの(逆に言うとヴァージニア・メイヨとS・Z・サコールなどの有名どころも、出番が少なくてそれほど目立ってなかったってことだけど)。

話の締め方とかは正直言って好きじゃないけど、ミュージカルシーンは圧巻だったのでその部分で結構点稼いでます。